北海道に無肥料栽培の生産者を訪ねてきました(遠軽編)
9月7日より、北海道の生産者を訪ねる旅に出ていました。
台風一過の中、飛行機が飛ぶのか、そして無事着陸できるのか、最後まで心配でしたが、お蔭様で無事に事故も無く帰ってきました!!
まずは飛行機で羽田、そして女満別空港へと移動でした。
実は、羽田空港で「台風の影響で札幌着になるかもしれません」とのことでしたが、
無事女満別へ着陸、しかし10分後には珍しく夕立が降り始め、蒸し暑いスタートとなりました。
今回は、埼玉の「サンスマイル」の松浦さん、堀田さんと同行でした。蔵肆では秋場さんの「銀手亡豆」や「黒豆」をサンスマイルさんのご縁で頂戴しています。
まずは、車で一時間ほど走り、遠軽で雑穀問屋を営まれて50年、「べにや」の長谷川さんを訪ねました。
この地方では、農協か、長谷川か、といわれるほど大きい問屋さんだったそうです。
いまでも、多種の豆を扱っておられます。もちろん、すべて無農薬です。
そのなかで、ひときわ目を引くのが地物の豆です。
金時、小豆、黒豆、白花豆くらいまでは、よく見かけますが、
ビルマ、パンダ豆、マエカワなど、初めて目にする豆が多く、また、おいしいのです。
ゆべし、のような、黒豆を甘く煮あげて、じゃがいものでん粉でかため、
フライパンで焼き上げたものです。
アツアツが美味しい!子供のおやつなんかに最適です。
生産者の方々の畑もご紹介いただきました。こちらでは、大正金時を作られています。
緑肥としてひまわりを栽培、これがもう少し育ってから畑にすきこんで、
肥料とします。今年はままよく出来ているものの、雨の影響で乾燥があまりうまく
いかないねー、とのことです。おかあさん一人で作業を頑張っておられました。
写真の中央に、さかさまにして集めておいてありますが、しばらくこのまま畑で乾燥させるそうです。
また、こちらの農家さんでは、小豆、マエカワなどを作られていました。
また、バンエイ競馬用の馬も4頭飼っておられました。
非常におとなしく、つぶらなひとみにメロメロです。
馬糞は、牛糞と違い冬でも発酵を続け、雪を溶かしてしまうほどの熱を持つそうです。
鶏糞、牛糞より上等で、さらにこちらでは馬の飼料もすべて自分の家で栽培されていますので
特に薬を入れることも無く、自家堆肥を作られています。
もう、御高齢の為、後何年続けられるかわからないですが、長谷川さんのためなら、と
自宅前の畑だけですが、豆を作りつづけておられます。
このあと、北海道に無肥料栽培の生産者を訪ねてきました(幕別編)に続きます。