産直や蔵肆 量から質の時代へ

「食べ方は生き方」をスローガンに、無農薬、有機栽培、無施肥栽培など地元の野菜中心に約2000アイテムを扱う自然食のお店です。生産者との交流、お野菜セットの宅配、料理教室などもやってま〜す。
第十四回 火の国九州・山口有機農業の祭典に参加してきました。
こんにちわ。産直や蔵肆です。

2007年2月3日(土曜日)に、大分県別府で「第十四回 火の国九州・山口有機農業の祭典 食と農 暮らしと環境のフォーラムin大分」に参加してきました。タイトル長いよ・・・。


主催は「NPO法人 おおいた有機農業研究会」
年に一度、九州各県の有機農業研究会が持ち回りで開催されています。今年は50人くらいかなー、と思っていましたら、250人ほどの参加があり驚きでした。
基調講演では、元大分合同新聞社の佐藤雅秀氏による「食と農 有機農業への期待」ということで、佐藤さんの実体験を元に定年帰農、家庭菜園の延長にある農業などのお話がありました。

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やはり定年帰農、ブームになりそうです。
横浜の自宅を売却し、大分に戻られた事例などを紹介されていましたが、やはり地域での受け入れ態勢やコンサルタント的な役割をされる方が必要なのでしょうね。
また、「大分県の農業従事者8万数千人の内、65歳以上が90%弱」など、ぎょっとする数字の紹介や、「(定年後)年収200万円台でも。農に関わっていれば豊かな世界が広がっている」などと、参考になるお話でした。


休憩を挟んで、事例発表のリレートークでした。
発表者は

大分県:森岡雄平氏(有機農業生産者)
大分県:西村摩耶氏(食育推進事例)
佐賀県:島内 宏氏(消費者との提携活動事例)
大分県:小坂正則氏(自然エネルギー)
熊本県:間 司 氏(有機農業推進法について)


興味深かったのは、私立明野ルナ幼稚園園長先生である西村摩耶さんの事例報告でした。残念ながら20分という短い時間の中でしたが、力強い報告をされました。


ルナ幼稚園は、3歳児50名、4歳児100名、5歳児100名、スタッフ20名の総勢270名という大所帯です。全国で発生したO157での食中毒事件をきっかけに「食事とはなんだろう」と食育に取り組まれています。耶馬溪にある下郷農協とともに「生産者に出来る御礼は、残食を作らないこと」園児さん一人一人の体調、成長の具合に合せ、腹八分目で給食を配られる成果でしょうか、一日の残食は「三角コーナー1杯分」とのことです。これはすごい!

また、下郷農協との産地交流も積極的にされております。予算的には大変厳しい状況にある中、なんとかやりくりして、またお互いの率直な意見をぶつけ合いながら産地、保育園、保護者の三者で信頼関係を築かれているように感じました。


また、熊本の間司氏による「有機農業推進法」に関する報告ですが、私の不勉強もありちょっとよく分からない状況です。25日に熊本で、参議院議員であるツルネンマルテイさんの講演があるので勉強してこようと思っています。


交流会(という名の宴会ですが(笑)の後は、テーマ別に分かれてフリートークでした。食育の部門に参加してきたのですが、下郷農協の現状や、幼稚園での食育の実際、また、生産者と消費者が直接関わりあう提携活動の中で、いかに想いを伝えていくのか。また、料理教室などを通じて消費者との交流事例などを、膝を交えながらお話することができました。


参考リンク:
熊本県有機農業研究会 http://www.kumayuken.org/


有機農業推進法と有機農業推進の今後の課題
講師 参議院議員 ツルネンマルテイ
日時・2007年2月25日(日)
13:00〜16:00
場所・熊本県農業公園多目的ホール(合志市栄 096-248-7311 )
主催・熊本県有機農業研究会

詳細はこちらのPDFファイルをどうぞ
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